2025/12/28 11:00

□ Lized(リゼッド)/ Actlized(アクトライズド)とは?
Lized は、皮革用塗料の専門メーカー直営による
母体ブランド/製品ブランド です。供給・技術基盤・信頼性 の3つを軸として展開しています。
Actlized は、Lizedが新たに展開する サービス/事業ブランド です。「学び・実践・成長が循環するブランド」をコンセプトに、サブスクリプション、Hub、技術サポート、コミュニティ、教育などを通して行動する / 実践する人を支える仕組みを構築しています。
Lized は、塗料や仕上げ工程といった「モノ」を通じて、皮革の仕上げ技術と信頼性を提供します。Actlized は、その技術を「コト(体験・学び・コミュニティ)」として広げ、行動と成長が循環する仕組みを生み出すブランドです。
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Lizedが想定するのは、ものづくりやレザークラフトの領域です。見本や市販品は参考にはなりますが、それ自体が答えになるわけではありません。ユーザー自身が納得すれば、それがゴールになります。仕上げにおいては自由度そのものが価値であり、オリジナリティが意味を持ちます。決まった方程式は必要なく、表現の数だけ選択肢が存在します。
Actlizedが主に扱うのは、リペアの領域です。ゴールは常に、その革製品そのものにあります。ダメージ部位に対しては、適切な答えがほぼ隣り合わせで存在し、許容範囲も限られます。ここではプレイヤーのオリジナリティは求められません。必要なのは、適切で的確な配合と工程です。価値になるのは表現ではなく、再現性です。成立条件が整理できる、方程式が成立する世界だと言えます。
この違いは、上下関係でも優劣でもありません。
扱っている対象と前提が異なるという、性質の違いです。
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□ Lized と Actlized の違いについて
Lizedは、レザークラフターやリペアを問わず、ユーザーの革の仕上げにおける選択肢と自由度を広げるためのプロダクトブランドです。塗料や仕上げ工程といったプロダクトを通じて、表現の幅と再現性を高め、どう仕上げるかを自由に選べる状態をつくります。 ゴールには干渉せず、成功確率の高低に関わらず、配合や工程といった選択肢を提示することに徹します。最終判断はユーザーに委ねられます。
Actlizedは、特にリペアを意識したプレイヤーを対象とするプロセス設計の技術レイヤーです。技量、作業環境、条件、リスクを前提として扱い、その仕上げが本当に成立するかを判断します。ゴールに対して「今、この条件でできるか」「成立させるために何が必要か」を整理し、用途ごとに製品や手法を組み替えながら、成立性と再現性を確保するための伴走型の技術サポートを行います。
Lizedはプロダクトによって仕上げの自由度を広げ、Actlizedはプロセスによってその仕上げが成立するかを判断します。
Lizedはユーザーのためのブランド、Actlizedはプレイヤーのための技術レイヤーです。
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□ 革の仕上げを「設計」から考えるということ
革の仕上げにおいて結果を左右するのは、作業そのものよりもその前段階の設計です。
何を前提に考え、どこをゴールに置くのか。
この整理ができているかどうかで、仕上がりの質と安定性は大きく変わります。
多くの場合、つまずきの原因は技術不足だけではありません。
塗料の選択や工程の順序、仕上げの到達点が、成立条件を整理しないまま決められていることにあります。見た目が整えばよい、近い色が出ればよい、という判断だけでは、再現性や耐久性は担保されません。
ここで言う設計とは、塗料の配合と工程を作ることではありません。用途、革の状態、作業環境、求められる再現性、許容できるリスク。これらを先に整理し、成立条件と判断の基準を明確にすることを指しています。
設計が定まると、「何をやるか」より先に何をやらないかが見えてきます。無理な工程や過剰な表現を避け、今の条件で確実に成立させるための道筋が明確になります。作業や手順は、その判断の結果として選ばれるものです。
Actlizedが設計から始めるのは、正解を簡単に教えるためではありません。再塗装や仕上げという行為が、安易に扱われないためです。判断できる状態をつくること自体が、技術の一部だと考えています。
革の仕上げを、作業や手順から考えるのではなく、設計から考える。
それが、再現性と信頼性を維持しながら続けていくための出発点だと考えています。
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□ まとめ
Actlizedでは、こうした考え方を背景に、設計サポートやWorkshopを展開しています。
まずは前提と判断基準を整えることを重視しています。
その延長として、段階的に取り組める導入ステップを用意しています。
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STEP ZERO: Actlized 設計サポート
STEP 1: Trial Session|革の仕上げ適性診断
STEP 2: Core Process Training|基礎講習
STEP 3: Technical Partnership|技術サポート
